チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズの「チェック・ポイント・セキュリティ・レポート2016年版」によると、企業を標的とした未知のマルウェアのダウンロード件数は、前年の1時間あたり106件から970件超へと、9倍以上に急増しているという。
その主な原因は従業員による、4秒に1回のペースでダウンロードされる新たな未知のマルウェアだった。
毎月、全体で1200万近くの新種のマルウェアが発⾒されており、過去2年間で新たに発⾒されたマルウェアの数は、それ以前の29年間の合計をすでに上回っているという。
従業員がデジタルメディアに費やす時間のうち60%はスマートフォンとタブレットに費やされ、モバイル・デバイスが、利便性があり生産性を上げる一方で、アクセス面では弊害をもたらすと指摘。
従業員の5人に1人が、モバイルマルウェア、または悪意のあるWi-Fiネットワークを通じて、意図せずネットワーク侵害を引き起こす可能性があるとした。
調査対象企業においてエンドポイントが、侵害の原因となることが最も多く、サイバー防御のうえで最も重要な要素と捉えられると説明。実際にあった攻撃の多数が、メールを攻撃手段に悪用したものだったという。2万5000超の同社のセキュリティゲートウェイの活動を分析した。11月18日に発表された。