米連邦地裁の陪審員団は米国時間12月14日、Arista NetworksがCisco Systemsの特許を侵害しているというCiscoの申し立てについて、Arista側の主張を認めた。Reutersが伝えた。この件は2年にわたって争われていたものだ。
Ciscoは2014年に起こしたこの訴訟で、AristaがCiscoの保有するインターフェース技術関連の特許を侵害し、ネットワークスイッチを操作するためのCiscoのコマンドラインインターフェース(CLI)を「そっくり」コピーしたと主張していた。
また陪審員団は、「ありふれた情景(Scènes à faire)の理論」によってAristaが保護されるという理由で、特許侵害に対してCiscoが求めていた3億3500万ドルという賠償は認められないとも判断した。「ありふれた情景の理論」は、あるアイデアを表現するうえで他の手段が実質的に存在しない事案に言及する言葉だ。
一方、米国際貿易委員会(ITC)はAristaがCiscoの特許を5件侵害していることを認めている。
Ciscoは声明において、「他社は大きく異なるコマンドを採用しているという明確な証拠があるため」、14日の裁定内容を検討したうえで、裁定後の申し立てや控訴という選択肢を決定することになると述べている。
さらにCiscoのシニアバイスプレジデント兼法務顧問のMark Chandler氏は、「他の競合企業が模倣以外のさまざまな手段を採ってユーザーインターフェースを開発している事実があるにもかかわらず、Aristaは模倣という道を選んだ。Ciscoのユーザーインターフェースは有名で、支持されてもいるため『業界標準』、すなわち一般的な評価基準として参照されることもしばしばあるが、今回の訴訟におけるCiscoのテクノロジは現実の業界標準として取り入れられているわけではない。実際のところ、CLIの規格団体など存在していない」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。