Dropboxは同社の手違いが原因で、ユーザーが数年前に削除したはずのファイルがアカウントに再表示されたことを認めた。
何年も前に削除されたファイルやフォルダがユーザーのアカウントに再び現れて、ユーザーを当惑させ、混乱を招いたことについて、Dropboxは謝罪した。
削除したファイルを復元できる期間は通常30日間だが、Dropboxがサーバ上でファイルの完全削除の処理を行うのにさらに30日かかることもある。60日が経過したら、「Dropbox Basic」プランのユーザーは、削除したファイルを復元できないはずだ。60日経過後もファイルを復元できるのは、「Dropbox Business」のユーザーだけである。
しかし、一連の手違いにより、一部のDropbox Basicユーザーのアカウントで、数年前に削除された何Gバイトもの古いファイルが復元された。
Dropboxの従業員であるRoss S氏の米国時間1月19日の投稿によると、あるバグが原因で、ファイルがDropboxのサーバから完全に削除されなくなり、同社はその問題の修正中、影響を受けたファイルが誤って復元されてしまったという。
同社によると、ユーザーの削除したファイルがDropboxのサーバから削除されていなかったのは、そのバグの影響を受けたファイルの「メタデータの不一致」が原因だったという。
「通常、ユーザーがファイルやフォルダを削除したら、われわれは60日以内にそれらをサーバから完全に削除する。しかし、このバグの影響を受けた削除済みファイルおよびフォルダには、メタデータの不一致があった。われわれはメタデータが修正されるまで、それらのファイルを隔離して、完全削除プロセスの対象外にした」(Ross S氏)
一部のユーザーのアカウントでは、19日以降も削除したはずのファイルが依然として表示されていたようだ。Dropboxは22日、影響を受けたファイルを自動で削除するフィックスをロールアウトすると述べた。(ただし、このフィックスは、誤って復元されたファイルにユーザーが変更を加えていない場合に限り有効)。このフィックスで削除されたファイルを復元したい場合、1月22日以降30日以内にサポートチームに連絡する必要がある。
提供:Matt Elliott/CNET
この記事は海外ZDNet発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。