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「既存システムのAPI化がデジタル変革の近道」--レッドハットがAPI管理ソフト

日川佳三

2017-01-30 13:16

 レッドハットは1月27日、米Red Hatが2016年6月に買収したスペイン企業3scale NetworksのWeb API管理ソフト「Red Hat 3scale API Management Platform」について、国内での販売を開始した。企業が既存システムをWeb API化して公開する際に、Web APIへのアクセス制御や流量制御、課金といった管理ができるようになる。

 Web API管理製品の大まかな目的は、Web APIを安全に公開することと、Web APIの利用状況を計測することだ(図1)。権限のないユーザーのアクセスを制限したり、誰が何回アクセスしたのかを計測したり、課金機能を提供したりする。「API管理は、レッドハットに足りないピースだった」と、レッドハットのプロダクト・ソリューション本部で本部長を務める岡下浩明氏は意義を説明する。

図1.Web API管理の主な内容は、アクセス制御などによってWeb APIを安全に公開することと、Web APIの利用状況を計測・課金すること
図1.Web API管理の主な内容は、アクセス制御などによってWeb APIを安全に公開することと、Web APIの利用状況を計測・課金すること

 「企業にはSoR(記録システム)のようなレガシーシステムが散在している。これらをWeb API化すれば、既存のビジネスを生かしながら、新しいビジネスを始められる。API管理製品を使えば、APIを安全に公開できる」(岡下氏)

Red Hat 3scale API Management Platformの製品構成。Web APIのゲートウェイソフトと、管理ソフトで構成する。管理ソフトはSaaS版とオンプレミス版がある
Red Hat 3scale API Management Platformの製品構成。Web APIのゲートウェイソフトと、管理ソフトで構成する。管理ソフトはSaaS版とオンプレミス版がある

 製品の構成要素は2つある(図2)。(1)「API Gateway」は、Web API化した情報システムの手前に配置してWeb APIへのアクセスを中継するHTTPプロキシゲートウェイソフト。(2)「API Management Server」は、Web APIのアクセス制御ポリシーやアクセス状況を管理する管理ソフトだ。

レッドハット プロダクト・ソリューション本部 本部長 岡下浩明氏
レッドハット プロダクト・ソリューション本部 本部長 岡下浩明氏

 (1)のAPI Gatewayは、ユーザー企業側に配置して使う。ベース部分にHTTPプロキシサーバソフト「Nginx」を使っており、通常のソフトウェアとしての提供のほか、Dockerコンテナのイメージとしても提供する。(2)のAPI Management Serverは、AWS上で動作しているSaaS版と、ユーザー企業側に導入できるオンプレミス版がある。

 まずは今回、SaaS版の販売を開始した。オンプレミス版は2017年第2四半期に提供する予定だ。SaaS版の販売価格(税別)は、5種類までの異なるWeb APIグループ、1日当たり100万件までのAPIアクセスから成る最小構成で、年額468万円から。国内では、金融(FinTech)企業やIoT企業などを皮切りに、初年度20ユーザーを目指す。

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