CA Technologiesは2月1日、アジャイルとDevOpsに関する調査結果を発表した。この調査は、「Accelerating Velocity and Customer Value with Agile and DevOps」と題されるもので、日本を含む21カ国10業界のITおよび事業のエグゼクティブ1770人に対して行われた。調査期間は、2016年5~6月。
これによると、企業全体にアジャイル、DevOpsのいずれかを導入している企業は全体の3分の1にとどまっているという。
一方で、アジャイルの実装にDevOpsを加えたと回答した企業の74%が、従業員の確保と定着が改善したと報告しており、これについてアジャイルのみを利用しているユーザーの場合は57%だった。
また、アジャイルとDevOpsの両方を組み合わせた企業は、アジャイルのみを活用している場合と比べて、従業員の生産性が45%向上したことも報告されている。
さらに、DevOpsをアジャイルの作業環境に追加した企業では、顧客満足度がさらに29%向上したとしている。また、アジャイルとDevOpsを組み合わせたユーザーの78%が顧客エクスペリエンスを向上せたと回答しているが、アジャイルのみのユーザーでは58%にとどまっている。
CA Technologiesでは、今回の調査で、アジャイルとDevOps両手法の導入によって業績が大きく向上したこと、そしてよりポジティブな影響が得られたことが明らかになったとしている。
具体的には、アジャイルとDevOps両手法の導入した調査対象企業では、新規事業の成長率が63%以上改善し、運用効率が41%改善、アジャイルのみの改善効果に比べさらに65%のIT関連コストが改善されたと回答しているという。