エヌ・ティ・ティ・コムウェア(以下、NTT コムウェア)は、効率的なDevOpsサイクルを実現する新たな機能群をクラウドサービスとして展開する。DevOpsは、Development(開発)と Operation(運用)を組み合わせた造語で、開発部門と運用部門が連携して協力する開発手法を指す。
今回提供される新たな機能群は、開発環境サービス「DevaaS 2.0」 とIT運用管理サービス「SmartPIER」の2つ。

2つのサービスの概要
「DevaaS 2.0」は、アジャイル型開発に対応したソフトウェア開発環境をPaaS型で提供する。ソフトウェア開発用のクライアント環境から試験サーバ、コンテナ用サーバまで開発に必要な環境をトータルに備えており、開発者向けポータルから利用できるCI/CD ツールなどの豊富なツールを用意している。また、ツール提供と併せてコンサルティングサービスも提供する予定。

「DevaaS 2.0」のサービス提供イメージ

機能概要
NTT コムウェアは、2011年よりクラウド型のソフトウェア開発環境として「DevaaS」(Development as a Service)を提供してきたが、今回、ソフトウェア開発の省力化・短期化を実現するCIツールおよび、ソフトウェア変更に応じて自動的に試験や本番環境へのリリースを行うCDツールを追加し、「DevaaS 2.0」として提供することになった。
「SmartPIER」は、IT運用管理に必要な一連の機能をSaaS 型で提供する。データセンターの入館申請やノードモニタといったデータセンターの運用ポータル機能から、IT資産管理や脆弱性対応といった機能を利用できる。

「SmartPIER」のサービス提供イメージ
「DevaaS 2.0」は、12月1日よりトライアルユーザーの募集を開始し、2017年6月30日から本格提供する。また、「SmartPIER」は、 12月1日よりトライアルユーザーの募集を開始し、本格提供は2017年5月1日からの予定。
NTT コムウェアでは、12月1日より、「DevOpsサービスセンター」を発足しており、今後もDevOpsを推進するクラウドサービスの高度化、アジャイル開発・運用を支援するツールや手法の評価・導入の推進を図っていく。また、ソフトウェア開発の海外へのオフショア化など、グローバルで利用可能な開発環境サービスの提供を2017年度以降、順次予定している。