ノルウェイの空港連絡高速鉄道の運行会社Flytogetは、重要なバリューチェーンのデジタル化と自動化を図るための取り組みの一環として、ITインフラを全面刷新し、DevOpsを採用した。
Flytogetは、オスロ空港と市街地を結ぶ空港連絡高速鉄道を運行している。現在、公共交通機関の価値を高めるため、また競争上で優位な開発を支援するためにITインフラストラクチャのモダナイゼーションを進めており、今回その一環として、オンプレミス環境からクラウド環境に移行し、ITチームが新しい機能やサービスを迅速に顧客へ提供できるようにするためDevOpsを採用した。同社にとって、事業分野や従来企業の垣根を越えるバリューネットワークのデジタル化と自動化は、今後の事業の方向性を決める重要な目的となっている。
DevOpsに向けて導入したのは、Red Hatの統合プラットフォーム「JBoss Fuse」と、Red Hatが6月に買収した3scaleが開発したAPI管理製品。Flytogetは、柔軟な統合インフラストラクチャを構築できるのが特徴で、競争力の維持、よりスマートなサービスの構築が可能になるとしている。また、Flytogetでは、可能な限り標準ソリューションを利用することも目標に据えていた。
両製品を用いた統合インフラストラクチャは、Greenbird Integration Technology ASが実装し、Flytogetに提供した。このプロジェクトは、デジタルトランスフォーメーションに向けた継続的な取り組みや、さらなる俊敏性を提供し、インフラストラクチャはクラウド環境に移行し、IT部門がDevOpsに集中できるようにするものとなる。
同システムは、社内外やパートナーを統合して利用でき、利用者向けの交通サービスを強固にするパートナーネットワークを確立した。また、この統合インフラストラクチャを、社内サービス製品の開発やFlytogetの自社モバイルソリューションに役立てる狙いもある。