Gartner Summit

既存顧客の満足度に注力せよ--ガートナーサミットで元GEヘルスケア - (page 2)

日川佳三

2017-02-23 08:54

顧客のゴールと現状を知れ

 具体的な営業のやり方として、顧客から課題を聞いてくるだけでなく、目指しているゴールを聞くことが重要になる。この上で、現状も聞く。ゴールと現状のギャップが課題になる。

 現状の売り上げ構成を把握し、ゴールの数字をどう構成するかを決める。ここまで終わったら仕事の8~9割は終わりで、次にギャップを埋めるための投資配分を決める。あとはスケジュールを作ってPDCAで回すだけになる。

 ただし、顧客にゴールを聞いても、8割は答えられないという。成功の定義を聞いても答えられない。ここで「だから失敗するんですよ」と提言すれば、大抵は話を聞いてくれるという。

 今までのSFA(営業支援)やCRM(顧客関係管理)は、適当に入力しており、入力するモチベーションもなかったという。本来、SFAやCRMで管理すべき本質的な項目は、顧客のゴールと現状だという。これらを営業部門が入力すると、他部署を含めてさまざまな人がさまざまな情報を書き込むようになる。

 成果を売る時代には、マーケティングのやり方も変わるという。「製品を見つけてもらう。SNSでシェアしてもらう時代になっている」(飯室氏)。

 マーケティングの仕事の1つは、顧客体験を設計すること。このためには顧客について詳しくならないといけないという。例えば、事前の期待の大きさによって、同じ体験でも評価が変わる。体験そのものを設計しても、事前の期待が高いと批判されてしまう。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]