グリッドは3月6日、PwCコンサルティング合同会社と業務提携し、ドローンを活用して収集したデータをグリッドのAI(人工知能)機械学習と深層学習のフレームワーク「∞ReNom 」で解析するサービスの開発、提供で協業すると発表した。
∞ReNomは、グリッドが自社で開発した、深層学習、最適化アルゴリズム、DQN、生成モデルなど実用的アルゴリズムをライブラリとして備えたソフトウェアフレームワーク。
利用には、複雑な設定を必要とせず、データの前処理に必要なユーティリティなども拡充しているため、専門家でなくとも比較的容易に直感的な操作が可能となる。個別に設計する場合に比べ、比較的短い開発期間でユーザーのニーズに合わせたカスタムAIを構築できるという。
提携により、グリッドとPwCは生活や産業の根幹となるエネルギー、建設、農業、プラント、公共インフラなどの分野においてドローンを活用することで、人の足では到達が困難な高所やへき地などへも効率良くアクセスし、さまざまな分野のインフラにおいてモニタリング、故障、破損などの自動検知とデータ収集を実施し、データを収集できるようになる。それにより、低コストでの異変のチェックや設備の自動監視、工程進捗の自動管理のための継続的な点検が実現するとしている。
さらに、収集したデータをAIで解析することにより、データの持つ意味やその背景を推察し、アルゴリズムで分析、予測することで、人間の目視に比べ高精度な解析を可能にする。
グリッドが持つAI技術とデータ分析ノウハウと、PwCが持つドローン分野におけるグローバルな知見と戦略策定の経験とを組み合わせることで、顧客ビジネスのグローバルな戦略策定と事業推進で、実用的かつ総合的な解決策を提示するとしている。