MicrosoftとQualcommは、10ナノメートルプロセスのQualcomm製ARMサーバプロセッサ「Centriq 2400」を搭載するサーバで動く「Windows Server」のデモを披露した。Qualcommは、Centriq 2400プラットフォームを使用したサーバ仕様をOpen Compute Project(OCP)に提出した。
Qualcommによると、OCPに提出した仕様(「Qualcomm Centriq 2400 Open Compute Motherboard」)は、Microsoftの「Project Olympus」をベースにしているという。Project OlympusはMicrosoftの次世代クラウドハードウェア設計の開発コード名で、同社は2016年秋にProject OlympusをOCPに提供した。QualcommとMicrosoftによると、両社の協業は複数年にわたるもので、複数の側面を持ち、「複数の次世代ハードウェア、ソフトウェア、システムに及ぶ」という。
12月にリリースされたQualcommのCentriq 2400サーバツールがMicrosoftの「Azure」クラウドのワークロード向けに採用されれば、ARMはデータセンター分野で大きく前進することになるだろう。Microsoftにとって、ARMベースのサーバは、インフラストラクチャ関連コストの削減に寄与するだろう。
Qualcommによると、同社はARMベースのサーバと同社プロセッサ上でのWindows Serverの最適化に関して、数年前からMicrosoftと協力しているという。また、Qualcommは現在、Centriq 2400プロセッサのサンプル出荷を行っており、2017年後半に正式な出荷を開始する予定だという。
デモは、ARMサーバがビッグデータやメモリ負荷の高いワークロードにも使用可能であることを示していると両社は述べた。
QualcommはゴールドメンバーとしてOCPに参画したことも明らかにした。さらに、Red HatやCanonical、Mellanox、Xilinx、AMIとの協業を今後も続けていくと言い添えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。