アーヘン工科大、NECのスカラ型スパコン導入--水冷ラックで空冷装置の稼働を9割減

NO BUDGET

2017-03-23 16:08

 NECとNECドイツは3月17日、ドイツのアーヘン工科大学にスカラ型スーパーコンピュータ「LXシリーズ」を納入したと発表した。工場における生産工程など、モノの流れに関するシミュレーション技術の開発などに活用される。

 LXシリーズは、「Xeon E5-2600 v4」を搭載したデュアルソケットMPIコンピュートノードと、大容量メモリを搭載したSMPノードから成る。ノード数は750以上としている。アーヘン工科大学の要望にあわせ、60ギガバイト毎秒の情報処理能力がある4Pバイトの大規模並列ファイルシステムを組み込んでいる。処理性能は600TFLOPSで、ノード間はIntelのインタコネクト「Omni-Path」で接続されている。

 処理性能とともに、冷却技術による総所得コストの低さが評価された。今回導入したシステムでは、サーバの冷却を吸入水温が最大30度まで可能な水冷ラックを利用する。これにより、コンピュータルームの空冷装置の稼働が90%削減されるという。年間の大半の時期において、外部冷却装置を必要とせず、ほとんどコストを掛けずに冷却を行えるとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]