富士通は、手のひら静脈認証機能を既存の業務システム環境に追加する組み込みソフトウェア「FUJITSU Security Solution 本人認証基盤 AuthConductor Server」を4月から提供開始する。
AuthConductor Serverは、業務パッケージ連携やウェブAPIを利用して、手のひら静脈を使った認証機能を複数の業務システムに組み込める。また、業務システムごとに独立した個々の認証環境を構築できるため、環境にあわせたシステム構築を可能にする。

システム構成のイメージ(出所:富士通)
個々の認証環境に格納されている生体情報を統合管理するため、システムごとに手のひら静脈情報を運用管理する必要はない。「電子政府推奨暗号リスト」が推奨する暗号方式を採用しており、生体情報を格納しているデータベースの分散処理といったセキュリティ技術も搭載している。電子政府推奨暗号リストは、総務省と経済産業省が策定した電子政府での参照すべき暗号リストである。
富士通は今後、クラウド型の手のひら静脈認証サービスも検討し、金融分野と産業機器分野への適用も拡大していくとしている。