ローコード開発、あるいはノーコード開発などと呼ばれる開発ソリューションが呼び起こす感情はさまざまだ。開発者とIT部門が、ユーザーのあらゆるニーズに対応しなくてもよくなる(ユーザーが自分でニーズを満せるようになる)という点では、よい部分もある。しかし、いわゆる「シチズンデベロッパー」が面倒を引き起こし、最終的にはITプロフェッショナルが尻拭いをせざるを得なくなるのではないかという懸念もある。
また同時に、開発者自身が、ローコードツールは生産性を大きく向上させることに気づきつつある。高速アプリケーション開発(RAD)ツールは何十年も前から存在しているが、ローコードツールやノーコードツールの台頭は、RADが新たな段階に入った可能性があることを示している。
クラウドやAPI、あらかじめビルドされたオープンソースモジュールなど、プログラミングにかかる時間を短縮する方法はいろいろとある。問題は、ローコード/ノーコードプラットフォームが、開発者でない人たちにも開発に使えるほど簡単になっているのかだ。ITプロフェッショナルは、シチズンデベロッパーはうまくいくと思っているのか、それとも単なる幻想だと考えているのか?
最近の調査によれば、ITプロフェッショナルの74%が、ローコードソリューションはRADの鍵だと考えている。PMGが発表した調査レポートでは、企業に所属するITプロフェッショナルの60%近くが、所属企業でRADの手法を用いていると回答している。また半数以上の56%が、ローコードツールやノーコードツールの利用を増やすつもりだと述べている。
問題なのは生産性であり、企業が絶え間なく連続的にソフトウェアが提供され続けることを期待する今の時代においては、極めて重要だ。ITプロフェッショナルの74%は、RADプラットフォームの評価を行う上で、ノーコード開発あるいはローコード開発が可能かどうかが重要だと考えている。また63%が、生産性とコントロールしやすさでは、生産性の方が重要だと回答した。
提供:HubSpot