海外コメンタリー

「企業の記憶喪失」を防ぐには--あらためて考えるナレッジ維持の鍵 - (page 2)

Eileen Brown (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2017-05-09 06:45

 人工知能(AI)はコミュニケーションの過負荷を解消できる可能性があり、人間とAIが協力して社内のビジネス知識にアクセスすることで、顧客体験を向上させられるかもしれない。

 エンタープライズソーシャルネットワーキング技術は、企業が知識を保持する能力に影響を与えられるのだろうか。

 効果的な知識リポジトリがあれば、労働者の「メタ知識」(誰が何を知っているか、誰が誰を知っているかに関する知識)を大きく増やすことができる。

 Management Information Systems Quarterlyに掲載されたPaul M. Leonardi氏の論文によれば、知識労働者が組織内のほかの人たちの間でどんなコミュニケーションが交わされているかを知ることができれば、その知識を持たない労働者よりも構造化された方法で知識を得られるという。

 忘れられたファイルの重さに押しつぶされてしまうリスクを避けるには、優れたコラボレーションソリューションと、世界的に増え続ける情報の山へのアクセスが必要だ。

 企業はすでに、組織の知識が失われることによる副作用を経験しており、これには金銭的な損失が伴う。

 効果的なイントラネットやコラボレーションソリューションがあれば、退職した労働者がシステムに残していった情報の入手は容易になる。

 情報を簡単に発見できるデータリポジトリは、企業が組織としての記憶を保ち、現在と未来の従業員を助けることにつながる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]