Jobsとda Vinciの以外な共通点
モナリザで有名な15世紀(ルネサンス期)の偉大な画家Leonardo da Vinci、そして20世紀後半から21世紀前半にかけての偉大なるイノベーター、Steve Jobs。
約500年もの時を経てこの世に登場した偉大な2人には大きな共通点がある。
それはアートとテクノロジを融合させたことにある。
ご存知のとおり、Leonardo da Vinciは偉大な画家であるばかりでなく、偉大な科学者であり発明家でもあった。
ルネッサンス期は芸術(アート)と科学に密接な関係が存在していたのである。
例えば、解剖学の研究のために画家は人体や臓器を入念に描写した。そして光の描写のために光源を科学的にとらえて研究、遠近法の探求を絵に表現した。
当時は写真が発明されるはるか以前のことであったので、科学的に事実をとらえることが画家にも求められた時代でもあった。
一方、Steve JobsはStephen Wozniakとともに世界初のパーソナルコンピュータを量産し、世に送りだした。
Jobsはそれまで専門的な知識がなければ使いこなせないハードウェアであったコンピュータに、さまざまなフォントを用意し、GUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)を搭載し、一般人への道を開いた。
さらに当時、テクノロジのカタマリであったコンピュータにアートの要素を取り入れ、他のメーカーには真似のできない斬新なプロダクトデザインを採用し、パーソナルコンピュータを普遍的なものにしたのである。