「Kubernetes」はオープンソースの成長著しいコンテナ管理ツールだ。その最新版「Kubernetes 1.7」が米国時間6月29日に公開された。
このマイルストーンリリースでは、セキュリティやストレージ、拡張性が強化され、法人におけるDevOpsプログラムへの適性がさらに高められている。CoreOSでKubernetes開発の技術責任者を務めるLuis Pabón氏は同社のブログで、この新バージョンは新たな機能を追加するだけではなく、「Kubernetesの拡張性を向上させるために、より信頼性の高いコアを用いた新たなインターフェースの構築を引き続き推進している。その目標は、Kubernetesの安定した、そして豊富な機能を持つ中核システムに根ざした新たな機能を開発者が配備できるようにすることで、オンデマンドでの新機能の追加を可能にするところにある」と述べている。
Kubernetes 1.7では、2つの新機能が追加されたことで拡張性の向上が図られている。1つ目は、実行時にAPIを集約する機能だ。これにより、パワーユーザーはKubernetes形式で事前にビルドされている、サードパーティーあるいはユーザーが作成したAPIを自らのクラスタに追加できるようになる。
2つ目は「Container Runtime Interface」(CRI)に対する、新たなリモートプロシージャコール(RPC)の追加だ。こういったRPCを使うことで、実行環境からコンテナメトリックスを取得できるようになる。また、CRIを検証するためのテストが公開されるとともに、基本的なポッドのライフサイクル管理とイメージ管理をサポートする「containerd」とのアルファ版統合が利用可能になっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。