Raspberry Piのライバル、小型で低価格の「NanoPi NEO Plus2」--25ドル

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2017-07-05 11:51

 シングルボードコンピュータ「NanoPi」のメーカーFriendlyARMが、「NanoPi NEO Plus2」を25ドルで発売している。

 この製品は最近発売された「NanoPi NEO2」の上位バージョンだ。NEO2は価格が15ドルのクッキーサイズ(40mm×40mm)のシングルボードコンピュータで、クアッドコアの64ビットCortex-A53 ARMプロセッサ「Allwinner H5」、512MバイトのRAM、USBポート×1を搭載している。

 それに対し、NanoPi NEO Plus2のサイズはわずかに大きい52mm×40mmで、2つのUSBポートを持っている。プロセッサはNeo 2と同じAllwinner H5だが、RAMは1Gバイトで、8GバイトのeMMCストレージを搭載している。

 NEO Plus2は仕様の上では「Raspberry Pi 3」を上回っている部分もあり、ストレージ容量も大きく、ギガビットイーサネットを利用できる上に、価格は10ドルも安い。

 また同ボードは、電源入力用のmicroUSBポートと拡張ストレージ用のmicroSDカードスロットを備えており、Wi-FiとBluetoothが内蔵されている。

 NEO Plus2のwikiページによれば、このシングルボードコンピュータは「高速・高スループットのデータ送信とハイパフォーマンスコンピューティング」が可能な、コンパクトなデバイスを必要とするIoTの用途にも適しているという。

 このデバイスは「UbuntuCore 16.04」に対応するほか、「Debian」をサポートしており、同社の「NanoPi NAS Dock」を使用できるとFriendlyARMは述べている。

 ただし、CNXSoftが記事で指摘しているとおり、8Gバイトのストレージに使用されているのは、サムスンの最廉価版eMMCフラッシュメモリで、用途によっては性能が不足する可能性がある。

 同社は29ドルの基本キットも販売している。このキットには、microUSBケーブル、ヒートシンク、アクリルケースなどが付属している。

NanoPi NEO Plus2
NanoPi NEO Plus2の仕様は、多くの点で15ドルのNanoPi NEO 2を上回っている。
提供:FriendlyARM

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]