シングルボードコンピュータ「NanoPi」のメーカーFriendlyARMが、「NanoPi NEO Plus2」を25ドルで発売している。
この製品は最近発売された「NanoPi NEO2」の上位バージョンだ。NEO2は価格が15ドルのクッキーサイズ(40mm×40mm)のシングルボードコンピュータで、クアッドコアの64ビットCortex-A53 ARMプロセッサ「Allwinner H5」、512MバイトのRAM、USBポート×1を搭載している。
それに対し、NanoPi NEO Plus2のサイズはわずかに大きい52mm×40mmで、2つのUSBポートを持っている。プロセッサはNeo 2と同じAllwinner H5だが、RAMは1Gバイトで、8GバイトのeMMCストレージを搭載している。
NEO Plus2は仕様の上では「Raspberry Pi 3」を上回っている部分もあり、ストレージ容量も大きく、ギガビットイーサネットを利用できる上に、価格は10ドルも安い。
また同ボードは、電源入力用のmicroUSBポートと拡張ストレージ用のmicroSDカードスロットを備えており、Wi-FiとBluetoothが内蔵されている。
NEO Plus2のwikiページによれば、このシングルボードコンピュータは「高速・高スループットのデータ送信とハイパフォーマンスコンピューティング」が可能な、コンパクトなデバイスを必要とするIoTの用途にも適しているという。
このデバイスは「UbuntuCore 16.04」に対応するほか、「Debian」をサポートしており、同社の「NanoPi NAS Dock」を使用できるとFriendlyARMは述べている。
ただし、CNXSoftが記事で指摘しているとおり、8Gバイトのストレージに使用されているのは、サムスンの最廉価版eMMCフラッシュメモリで、用途によっては性能が不足する可能性がある。
同社は29ドルの基本キットも販売している。このキットには、microUSBケーブル、ヒートシンク、アクリルケースなどが付属している。
NanoPi NEO Plus2の仕様は、多くの点で15ドルのNanoPi NEO 2を上回っている。
提供:FriendlyARM
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。