Intelは米国時間7月11日、「Skylake」アーキテクチャをベースとした最新世代の「Xeon」サーバチップファミリ「Xeon Scalable」を発表した。
提供:Intel Corporation
IntelはXeon Scalableについて、クラウドコンピューティング、AI(人工知能)などさまざまなユースケースを挙げており、この10年で業界「最大のデータセンターの進化」を示すと述べている。性能は前世代のチップと比較して最大1.65倍という。
システムはIntelのデータストレージ、ネットワーキング、メモリ製品と密に連携する。このプラットフォームはIntelによるAMDに対する回答とも言える。AMDは先に最新の「Zen」ベースのCPUを発表している。また、Intelのデータセンターの取り組みを拡大するものとなる。
Intelによると、早期出荷プログラムの下ですでに50万個以上のXeon ScalableプロセッサをGoogle、Amazon Web Services(AWS)など主要なクラウド事業者に販売したという。Dell EMCやHewlett Packard Enterprise(HPE)などのサーバベンダーも、間もなくこの新しいチップをベースとするシステムを発表する可能性がある。
Intelのデータセンターグループでゼネラルマネージャーを務めるNavin Shenoy氏は、「データセンターとネットワークインフラは個別化医療、AI、5Gに向けたアジャイルなネットワークといった新しいユースケースをサポートする必要があり、大きな変革を迎えている」と述べている。
新しいXeon Scalableチップファミリの特徴の1つが、メッシュアーキテクチャの導入だ。データが直接コア間に流れるため性能を改善できるという。Intelによると、チップは最大28コア、56スレッドをサポートするという。
Xeon Scalableは最大6Tバイトのシステムメモリをサポートし、2ソケットから8ソケットシステムまで拡張できるという。このほかプラットフォームでは「AVX-512」「QuickAssist」「Optane」SSD、「Omni-Path」ファブリックなどのサポートも含まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。