IBMは米国時間7月18日、第2四半期決算を発表した。利益は市場の予測を上回ったが、売上高は予想を下回った。
非GAAPに基づく純利益は前年同期比2%減の28億ドル、1株あたり利益は2.97ドルだった。前年同期の1株あたり利益は2.95ドルだった。売上高は192億9000万ドルで、前年同期の202億ドルから減収となった。
アナリストらの予測は1株あたり利益が2.75ドル、売上高が195億ドルだった。
シニアバイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)のMartin Schroeter氏は声明で、フリーキャッシュフローが堅調であることから、研究開発への強気の投資レベルを維持できると述べた。また、配当金や株式買い戻しを通じて2017年上半期に50億ドル以上を株主に還元したという。
アナリティクスやクラウドコンピューティングなどを含む「戦略分野」への投資は、前年同期比7%増(通貨調整後)となる88億ドルの売り上げをもたらした。戦略分野の過去12カ月の売上高は、11%(通貨調整後は12%)増の341億ドルとなった。総売上高に占める比率は43%という。
IBMのレガシー事業は先細りしていることから、投資家は戦略分野が利益を生み始めることに期待してきた。
クラウド事業の売上高は前年同期比17%増の39億ドルとなった(通貨調整後)。
Schroeter氏は同日の電話会議で、Lloyds Banking Groupとの10年契約など、クラウド市場での成果にも触れた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。