Microsoftが予想通り、「Kubernetes」や関連するオープンソーステクノロジなどを推進するグループ「Cloud Native Computing Foundation」(CNCF)にプラチナ会員として加入した。Kubernetesは、有力なコンテナオーケストレーションプログラムだ。
Microsoftはこれまでにも、Googleのプロジェクトとして始動したKubernetesに対応してきた。2016年には、Kubernetesを立ち上げたGoogleのエンジニアBrendan Burns氏を雇用した。その後まもなく、「Kubernetes 1.4」は「Azure Container Service」(ACS)に組み込まれた。
さらに、「Microsoft Azure」のコンテナ担当リードプロジェクトマネージャーであるGabe Monroy氏は、Kubernetesクラスタ上で動くアプリケーションの開発を効率化するツール「Draft」を発表した。そしてCNCFに加入したのと同日、仮想マシン(VM)をセットアップせずにLinux上でコンテナを作成可能な新サービス「Azure Container Instances」(ACI)を発表した。これにともない、Microsoftはオープンソースの「ACI Connector for Kubernetes」も発表した。ACI Connector for Kubernetesを利用すれば、KubernetesクラスタをACIにデプロイできる。
現在Burns氏とMonroy氏のほかに、10名ほどのMicrosoftの開発者がKubernetesのコードに貢献している。クラウドネイティブ技術を利用したいと考えているWindowsベースの企業からすれば、Microsoftによるサポートで、Azureユーザーにとって最大限の柔軟性と選択肢が確保される。
Microsoftがプラチナ会員となるのに伴い、Monroy氏はCNCFの運営委員に加わる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。