セキュリティソフトウェアベンダーのAvastは、日本人ユーザーを対象にしたセキュリティ関連調査の結果を発表した。
これによると、ノートPCまたはスマートフォンユーザーの46.5%が、外出時にフリーWi-Fiを利用しており、このうち58.2%は、接続時に登録やパスワードを要求されないネットワークを好んでいることが分かった。
フリーWi-Fiを好む一方でユーザーの大半は、ログイン履歴、個人の写真、チャット履歴、個人の電子メールといった個人情報が第三者にアクセスされる可能性を懸念していることも判明した。「隠すべき情報はない」と回答したユーザーはわずか7%だった。また、フリーWi-Fi利用者のうち、VPNによってプライバシーを保護しているのは5.4%だった。
Avastは、他のユーザーと同じオープンなWi-Fiネットワークに接続することで、ハッカーにドメインやページの履歴検索結果、ログイン情報、写真、動画、電子メール、コメントなどをのぞき見される可能性があると解説している。またハッカーは、一般的なフリーWi-Fiネットワークの名前を設定した偽のフリーのオープンWi-Fiネットワークを作成し、ユーザーの個人情報を詐取することができることや、カナダの情報機関CSECが、同国の複数の空港で公共Wi-Fiに接続した旅行者の情報を監視していたという漏えい文書の内容を挙げ、公的に利用可能なWi-Fiの接続時には、常にVPNを利用すべきだとしている。
同調査は2017年2月に実施された。自社ユーザーを対象とし、オンラインによる調査方法を採っている。