Ellison氏は次のように説明している。
自動運転車やわが社の自動運用データベースのような自律システムのもっとも興味深い側面は、完全な自動化にまつわる経済的要因かもしれない。自動運転車を導入すれば、運転者の人件費に加え、人間の運転ミスに伴う高いコストも削減できる。自動運用データベースを導入すれば、データベースのチューニングや管理、アップグレードに必要な人件費を削減できるだけでなく、人間のミスに伴う高コストなダウンタイムの発生を回避できる。
自動運転タクシーは、人間のドライバーが運転するタクシーよりもずっと低コストで運用できる。同じように、Oracleの自律型データベースも、AmazonのRedshiftのような人間が運用する従来型のデータベースよりも、ずっと低コストで運用できる。AmazonのRedshiftからOracleの自律型データベースに移行する顧客は、コストを半分以下に抑えることができると期待でき、Oracleは移行する顧客のコストカットを保証するSLAを提供する予定だ。
今後は、Oracleによる自動化の取り組みによって、データベース管理者の役割が奪われていくのかどうかについても注目していくべきだろう。もし管理の手間が不要になれば、Oracleは価格を大きく下げて、シェアを獲得できる可能性がある。Ellison氏は繰り返し、AWSデータベースのセットアップには人手が掛かると指摘していた。
次の問題は、ほかのクラウドプロバイダーがどれほど素早く自動化するかということになるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。