AI活用の「デジタルホスピタル」を現実へ--医療法人社団KNIとNECが提携

NO BUDGET 2017年10月27日 06時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 医療法人社団KNIとNECは、人工知能(AI)を活用した「デジタルホスピタル」の実現に向けた取り組みを発表した。

 取り組みの一環として両社は、医療現場の改善箇所を検討・抽出し、KNIが退院を遅らせる要因を過去の電子カルテデータから分析した。そして高い改善効果が見込まれる入院患者の不穏行動の予兆検知と退院先の予測を行った。不穏行動とは、入院患者に起こり得る急性の錯乱状態のこと。幻覚妄想、感情不安定、混乱などがある。

 KNIによる実証では、患者が着用した時計型のセンサからバイタルデータ(体温、心拍など)を取得し、これらのデータからAIを活用して特徴を抽出、不穏行動につながる予兆の検知に取り組んだ。同実証には、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」を活用した。


 その結果、不穏行動の予兆のある患者を71%の精度で約40分前に未然検知できた。これまでは、患者の不穏行動が起こってから対応していたが、AIで不穏行動を予兆検知することで、予兆段階での対応が見込める。これにより、患者の入院長期化の回避、対応するスタッフの業務負荷軽減が期待できる。

 退院先の予測については、入院翌日の電子カルテデータから退院先を84%の精度で予測できた。入院の早期の時点から退院・転院調整を行うことで、退院待ちの解消、患者の早期社会復帰、ベッドが空くことによる新たな患者の受け入れも期待できる。

   

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算