川崎重工業、航空機用部品製造に広範囲をカバーするRFIDシステムを採用

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2017-11-21 12:37

 川崎重工業は、航空宇宙カンパニーの岐阜工場での航空機用部品製造ラインに、RFIDシステム「Mojix STAR System」を採用し、11月1日に稼働させた。同システムを提供した日本IBMが11月20日に発表した。

 Mojix STAR Systemは、最大2万5000平方メートルの空間をカバーでき、タグを付けた商品や人などを200メートル以上離れた遠距離でも感知できる。タグに電力を供給する機能(送信機)とタグからのデータを読み取る機能(受信機)がそれぞれ独立した装置で提供されるため、送信機の追加で簡単にシステム拡張ができ、電源や配線の拡張コストも低減できる。また、空間でデータを検知し、データ収集を行える。

 川崎重工業は、航空機胴体パネルの製造ラインで同システムを生産進捗(しんちょく)管理や所在管理などのデータ収集に利用している。同社では、生産情報活用基盤の試行開発を進めており、部品などの所在に関するデータ収集では、位置情報の測定が確実にできること、システム拡張や変更にも柔軟かつ安価に対応できること、電波干渉が発生しないことなどを採用要件としていた。

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