レッドハットは12月5日、「Red Hat OpenStack Platform 12」を近日中に公開すると発表した。
Red Hat OpenStack Platform 12は、OpenStack「Pike」をベースとするIaaSで、プライベートクラウドまたはパブリッククラウドのインフラ向けに設計した。サービスをコンテナ化し柔軟性を改善すると同時に、アプリケーション開発の高速化を図っている。
また、Red Hatのマルチクラウド管理プラットフォームである「Red Hat CloudForms」も利用でき、作業負荷全体の可視化と、ポリシーに基づく管理が可能。「Red Hat Ceph Storage」とも連携する。
OpenStackサービスのコンテナ化では、クラウドインフラにおいて、より大規模なリソース割り当てを迅速かつ効率的に実行したいユーザーに応えるもの。Linuxコンテナを用いたOpenStackサービスの運用を実現させることで、アップグレード、ロールバック、サービス管理の柔軟性を高めると同時に、オペレーター側のクラウド管理の複雑さを軽減させる。またOpenStackサービスの迅速なスケール変更が容易になり、ユーザーは最適なタイミングでビジネスニーズに対応できるようになる。
その他の機能として、自動インフラ登録サービスなどによるセキュリティ向上と、セキュリティ証明時のライフサイクル管理の自動化が可能となった。また、過去のバージョンでは、あらかじめ定義されたネットワークトポロジーしか選択できなかったが、今回、新しいコンポーザブルなネットワークの導入により、必要なネットワークトポロジーを、これまでより少ない制約で定義できるようになっている。
バージョン12では、モジュール式オープンソースプラットフォーム「OpenDaylight」を、Technology Previewとして提供する。これにより、ソフトウェアデファインドネットワークのカスタマイズおよび自動化が可能となる。