「Kubernetes」はクラウドコンテナオーケストレーションプログラムになっており、Red Hatは2015年にKubernetesを採用した。そして「Red Hat OpenShift Container Platform 3.7」のリリースによって、Kubernetesの利用をさらに拡大している。
OpenShift Container Platform 3.7は、Red HatによるエンタープライズグレードのKubernetesコンテナアプリケーションプラットフォームの最新バージョンであり、データセンター、そしてパブリッククラウドでコンテナの構築や管理を支援する。Red Hatは、人気の高いAmazon Web Services(AWS)にOpenShift Container Platformから直接アクセスすることを可能にした。この統合により、これまでより簡単にOpenShiftからAWSのサービスを設定しデプロイすることができるようになる。
リリース時に、OpenShift Container Platform 3.7を通して利用可能なAWSのサービスには以下のものが含まれる。
- 「Amazon Simple Queue Service」(SQS)
- 「Amazon Relational Database Services」(RDS)
- 「Amazon Route 53」
- 「Amazon Simple Storage Services」(S3)
- 「Amazon Simple Notification Service」(SNS)
- 「Amazon ElastiCache」
- 「Amazon Redshift」
- 「Amazon DynamoDB」
- 「Amazon Elastic MapReduce」(EMR)
Red Hatはプライベートクラウドに見切りを付けたわけではなく、ハイブリッドクラウドの今後を見据えている。同社はパブリッククラウドとオンプレミスのリソースのサービス群をOpenShiftベースのアプリケーションと結びつけることで、そうした未来のビジョンの実現を支援していく。これはクラウドネイティブのエンタープライズアプリケーションに対して、一貫性のあるオープンな標準ベースの基盤を提供するだろう。
Red HatのOpenShift Online担当リードデベロッパーアドボケートであるSteve Pousty氏が先頃、The Linux Foundationの「Open Source Summit」で述べたように、Kubernetesは「コンテナを使用するクラウドネイティブコンピューティングの共通の運用基盤」としての役割を果たす。Pousty氏は、「Red Hatにとって、KubernetesはクラウドのLinuxカーネルだ。皆がこのインフラストラクチャを基盤として、さまざまなものを構築するようになるだろう」と言い添えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。