自己定量化(QS:Quantified Self)とAIによって、CVSとAetnaのタッチポイントすべてに対する影響を最小化できるか?健康分野のコンシューマーはかつてないほど多くのデータを手にするようになってきている。健康関連のこういったタッチポイントの第一波はAIによって実現されるだろう。ただ、ここでのより大きな疑問は、AIが初期診療を実施する医師のようになる結果、CVSとAetnaの戦略を非現実的なものにするかどうかだ。CVSとAetnaはケアの改善に向けたテクノロジの活用方法を見つけ出す必要があるだろう。
変革という戦場での戦い。CVSには薬局事業とともにリテール部門におけるデジタル戦略がある。Aetnaは、ケアの向上を目的とする「iOS」アプリを開発するためにAppleと提携している。またAetnaは不正防止と医療分野におけるコンプライアンス、長期的な症状の管理を目的とするデジタル部門を抱えている。両社はそれぞれ、AIに対する独自のアプローチとともに、パーソナライゼーションのための独自のデータ利用方法を有している。このようなデジタル変革のサイロを、つじつまの合うかたちで管理し、まとめていく必要がある。ほとんどの企業合併と同様にCVSとAetnaは大きな相乗効果とコストの削減、収益をもたらせるだろうが、こうした大規模な合併では詰まるところ、人間同士がうまく連携していかなければならないのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。