全員参加のサイバーセキュリティへ
2018年の「サイバーセキュリティ月間」ポスター(出典:NISC報道資料、©2018 長谷敏司・redjuice・monochrom/KADOKAWA/BEATLESS製作委員会)
2013年にはキャッチフレーズが、個人向けには「アプリは信頼できるサイトから。ウイルス対策も忘れずに」、企業向けには「守ろう情報、防ごう漏えい、そのクリック安全ですか?」に変更され、モバイルへの脅威の拡大が見て取れる。
2014年には、リレー式の「情報セキュリティ有識者コラム」の掲載や、意識啓発アニメーションの掲載、情報セキュリティ川柳(復刻版)クイズ、情報セキュリティ勉強会の開催など、取り組みが深まっていることが分かる。「サイバーセキュリティ月間」へと名称が変わった2015年には、一般向けと学生向けの「サイバーセキュリティ・カフェ」を新設、専門家と一般市民の対話の場を設けた。
2016年には、NISCの「国民を守る情報セキュリティサイト」を「みんなでしっかりサイバーセキュリティ」にリニューアルした。2017年には、ウイルス感染によるPCの乗っ取りの実演や、仮想/拡張現実(VR/AR)機器の展示・体験などを行う「サイバー攻撃を目撃せよ!」が、官民のコラボを通して秋葉原で行われた。
そして、2018年のサイバーセキュリティ月間は、キャッチフレーズを「#サイバーセキュリティは全員参加!」に更新、2月1日のキックオフ・サミットはニコファーレで行われ、その様子はニコニコ生放送で中継される。また、2016年からアニメコンテンツとのタイアップが行われているが、今回はサイバーセキュリティでしばしば取り上げられるソーシャルエンジニアリングに近い概念を持つ「アナログハック」を一つのテーマとした作品「BEATLESS」に注目し、BEATLESS製作委員会とタイアップ。イベントなども行われる。
今年もサイバーセキュリティ月間の期間中は、省庁や自治体、企業、教育機関などで関連イベントが開催される。この機会に、参加して情報セキュリティを考えてみてはいかがだろうか。