Microsoftは、「Microsoft HoloLens」やサードパーティーの複合現実(MR)ヘッドセットなどMR製品の法人市場での普及に力を入れている。
Microsoftは米国時間2月14日付けのブログ記事で、ABCOMRENTSとの提携による、HoloLensデバイスの貸与サービスを北米のユーザー向けに開始すると発表した。Microsoftによると、「今後数カ月」かけて他の市場にもこのプログラムを拡大していく計画だという。
ABCOMRENTSは、液晶壁面ディスプレイや、有機発光ダイオード(OLED)やLEDを搭載したタッチスクリーン、ノートPC、キオスク端末といったテクノロジ製品をイベントプランナーやコンベンション、企業に貸与するサービスを運営している。
Microsoftは、法人市場におけるMRや拡張現実(AR)関連製品の価値を示すことに、より一層の力を入れているようだ。
ブログ記事では、Trimbleが1月25日に発表した、HoloLensグラスと一体化した新しいヘルメット製品に言及している。
提供:Microsoft
MicrosoftのMRエクスペリエンス担当ゼネラルマネージャーのLorraine Bardeen氏は、「『Trimble Connect for HoloLens』(ソフトウェア)は、構造関係や機械関係、電気関係の取引業者といった複数の利害関係者から出されたモデルをまとめ上げることで、スムーズな調整を可能にするMRソリューションだ」と記している。このソリューションによって、現場でホログラフィックデータを正確にすり合わせることができるようになり、物理環境のコンテキストでのモデルの検討が可能になるという。
Trimble Connect for HoloLensは「Microsoftストア」から入手可能であり、ハードウェアは今四半期中に提供される予定だ。
HPの新製品である「HP Windows Mixed Reality Headset - Professional Edition」は、ゲームのみに向けたヘッドセットではない。エンジニアリング製品の開発や建築工学、建築やメンテナンス/修理の訓練といった目的で設計されたものだ。Honeywell Process Solutionsも、MRを利用して工場の作業員を訓練するためのクラウドベースのシミュレーションツールを発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。