作成中にコードのパフォーマンスを確認できるサービス「Stackdriver Profiler」によって、「Google Cloud Platform」(GCP)の開発者向けアプリケーション性能管理(APM)ツールが完成しようとしている。
「Stackdriver」は、GCPおよび「Amazon Web Services」(AWS)、オープンソースパッケージ向けに、モニタリング機能やロギング機能、診断機能を提供するサービスだ。
今回の動きにより、Googleの社内で使われていた開発ツールがまた1つクラウドに移行する。APMツールキットは、これまでにあった「Stackdriver Trace」「Stackdriver Debugger」という2つのツールに、Stackdriver Profilerが加わることで完成する。
Stackdriver Profilerの柱となるのは、開発中のコードの効果を関数単位または行単位で測定するプロダクションプロファイリングという概念だ。大まかな考えとしては、開発者がコードをプロファイリングし、遅延や演算リソースの割り当てといった問題を最適化できるというものだ。
Googleが社内ツールをサービス化するのは、性能やテスト環境、費用が理由でクライアントアプリケーションのプロファイリングが難しい場合があり、開発者がそうしたツールを利用できないからだ。
Stackdriver Profilerは、環境を問わずにコードの分析ができ、継続的に稼働し、規模を拡大して問題を克服するのではなく、問題を修正して、費用の削減を目指す。サンプリングを通じてデータを収集してから、さまざまな測定基準に基づいて図表で表す。
Googleによると、Stackdriver Profilerはベータ版で、Stackdriver Trace、Stackdriver Debuggerと合わせて3つのサービスで開発者を対象としたAPMツールを構成するという。Stackdriver Debuggerはベータ版のStackdriver Profilerと同じく無料だが、Stackdriver Traceは、1カ月ごとに無料でトレースできる枠が決まっており、それを超えた場合は料金が発生する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。