多くの企業の事業継続性の強化に寄与
日本ヒューレット・パッカード 執行役員 ハイブリッドIT事業統括の五十嵐毅氏は、HPE SimpliVityの競合優位性として「誰でも」「簡単に」「低コスト」でTCO(総所有コスト)を大幅に削減できる点を挙げる。

日本ヒューレット・パッカード 執行役員 ハイブリッドIT事業統括の五十嵐毅氏
HPE SimpliVityと同程度の性能を持つシステムを構築する場合、サーバやSANスイッチ、ストレージ、WAN高速化装置、バックアップ装置、バックアップサーバ、専用ソフトウェアなどが必要になる。一方、HPE SimpliVityでは、これらを単一のハードウェアに統合したことで省スペース化が図れる。Forrester Consultingの調査によると、約10分の1のスペースでTCOを73%削減できるといい、IDCの調査では災害対策のコストを70%削減できるという結果が出ている。
五十嵐氏は、「国内では障害対策や事業継続性の向上を目的とするディザスタリカバリ(DR)の計画や実装に苦労している企業が多い。特にIT部門を組織的に備えていない中小企業は、DRまでは着手できていないことが多いと考えている」と現状を指摘する。
HPE SimpliVityの機能を有効活用しながら、OCH Powerで遠隔で完全にコントロールできる「オンプレミス環境を簡単にクラウド化できる」サービスと組み合わせることで、非常に安価で簡単に、沖縄という地の利を生かしたサービスを実現できる。多くの企業の事業継続性の強化に寄与できる」と説明している。
OCH POWER BCPパッケージHPE SimpliVityの提供価格は、初期費用が40万円、月額利用料が25万円から(いずれも税別価格)。2018年度は1億円、2019年度は2億円の売上を目標に掲げている。
沖縄クロス・ヘッドでは今後、HPEの販売支援を受けながら同サービスを全国展開する。さらにHPEの新製品をパッケージとして追加しながら、沖縄の優位性を生かしたビジネスを展開することを目指す。