沖縄銀行は9月14日、「オープンAPI」への取り組みを始めると表明した。NECと「API連携プラットフォームサービス」を基盤にしたシステムを共同開発し、外部機関と連携する安全性の高い金融サービスを目指すという。
同行は、取り組みでの方針に「社内外のAPIの組み合わせによる金融サービスを実現することで革新的な顧客体験の推進と、県内事業者・ベンチャー企業等とのオープンイノベーションを通じて産業の垣根を超えた新事業の創出と地域経済の活性化を目指す」と掲げる。
「オープンAPI」は、これまでクローズドで提供されていた金融機関のシステムに接続するためのAPIを公開するもの。他の金融機関や異業種と連携による新たな金融サービスの開発や提供が期待され、7月には全国銀行協会がドキュメントの「オープンAPIのあり方に関する検討会報告書」「銀行分野のオープンAPIに係る電文仕様標準について」も公開した。
NECのAPI連携プラットフォームサービスは、API連携で先行する通信事業者向けのソフトウェア「NC7000シリーズ」を金融機関向けに機能強化したもの。次世代オンライン認証規格「FIDO」の基盤機能やGUIベースのモバイルアプリ開発機能も備え、Amazon Web Services(AWS)でも稼働する。これらを利用して、生体認証などが可能なスマートフォンアプリを利用する電子マネーやポイントなどのサービスを実現できるという。
NECは沖縄銀行とのシステム共同開発を通じて、県内事業者やベンチャー企業とのオープンイノベーションを推進すると表明した。