Microsoftは現地時間6月6日、スコットランドのオークニー諸島沖の海中にデータセンターを沈めた。自立型データセンターを目指す「Project Natick」の第2段階となる。
この実験的プロジェクトは、もっと環境に優しく安価にデータを処理できるかどうかを確認するのが目的だ。
第1段階では、2015年8月にカリフォルニア州の沖合にプロトタイプを沈めた。このプロトタイプは3カ月後に引き上げられ、分析のため、ワシントン州にあるMicrosoftの本社に戻された。
第2段階では、長さ12.2メートル、幅2.8メートルのもっと大きなモデルの配備が可能かどうかをテストする。このモデルには、864台のデータセンターサーバと27.6ペタバイト分のディスクストレージが封入されている。ハイエンドの消費者向けPC数千台に匹敵するパワーがあり、約500万本の映画を保存できるほどのストレージだ。
ユニットは、現地の再生可能エネルギーだけで稼働し、予想される寿命サイクルは約5年(Microsoftは20年にまで延ばしたいと考えている)。
Microsoftは現地時間6月6日、スコットランドのオークニー諸島沖の海中にデータセンターを沈めた
提供:Microsoft/Screenshot by CNET
「電力は、太陽光発電、風力発電、沖合での潮力発電と波力発電を組み合わせてまかなっている」と同プロジェクト担当のマネージャBen Cutler氏は語る。
「Natick」というプロジェクト名は、マサチューセッツ州東部の町に由来する。
ユニットは、現地の再生可能エネルギーだけで稼働する
提供:Microsoft/Screenshot by CNET
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。