Red Hatは、「GNU General Public License(GPLv2)」または「GNU Lesser General Public License(LGPL)v2.1」を使用する今後のすべての新オープンソースプロジェクトに関し、ライセンス準拠に関して違反があった場合に、是正によるライセンス回復を定めた「GPLv3」の条項の適用対象とすることを発表した。これは重要なことである。
これら2つの古いオープンソースライセンスは広範に使用されている。GPLv3のポリシーは、ライセンス準拠に関する過ちを是正する機会を開発者に提供している。このアプローチにより、コミュニティーの規範とも矛盾しない形でライセンス準拠を求めることが可能になっている。
CA TechnologiesやCisco、HPE、Microsoft、SAP、SUSEなどもGPLに関して、同様の立場をとってきた。
もちろん、これはLinux自体には当てはまらない。Linuxにはこれまでも、そして、これからもGPLv2が適用される、ということをLinus Torvalds氏は明確に示している。
それでは、これら全てのことは何を意味するのだろうか。カーネル開発者らはGPLv3の条項から以下を引用し、説明している。
あなたが本ライセンスの違反行為を全て中止した場合、特定の著作権者から提供されたあなたのライセンスは、(a)著作権者が明示的かつ最終的にライセンスを終了するまで暫定的に、(b)著作権者が中止後60日以内に合理的な方法であなたに違反を通知しなかった場合は恒久的に回復される。
さらに、以下の条件を全て満たせば、特定の著作権者から提供されたあなたのライセンスは恒久的に回復される。その条件とは、著作権者が何らかの妥当な手段であなたに違反を通知し、この著作権者から提供された本ライセンスの違反に関してあなたが通知を受け取ったのは今回が初めてであり、通知を受け取ってから30日以内に違反を是正したというものだ。
カーネル開発者らはその狙いについて、「われわれがこれらの保証を提供するのは、このソフトウェアの使用拡大を促すためだ」と説明した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。