カナダのバンクーバーで開催された「OpenStack Summit」で、Red Hatは「Red Hat OpenStack Platform(RHOP)13」を発表した。6月、「Red Hat Customer Portal」を通して、さらに「Red Hat Cloud Infrastructure」と「Red Hat Cloud Suite」のコンポーネントとして提供する予定だ。
Red Hatによると、RHOPの狙いは、拡張性が高く実働環境での使用が可能なプライベートクラウドを通して、企業がより大きな自信を持って技術革新できるようにすることで、アプリケーションやサービスの提供を加速させることだ。
RHOP 13の狙いは、ユーザーがリソースの弾力性と拡張性を備えるオンプレミスクラウドを構築できるようにすることだ。企業がこの目標を達成できるように、RHOP 13では、Red Hatのハイブリッドクラウド製品のポートフォリオとの連携が拡大している。Red Hatはこれについて以下のように説明している。
- ハイブリッドクラウドインフラストラクチャの日々の管理タスクを簡素化する「Red Hat CloudForms」。
- 高い拡張性を持つ、統合されたストレージ向けの「Red Hat Ceph Storage」。Red Hat Ceph Storageは、組織が単一のスナップショットから何百台もの仮想マシンをより迅速にプロビジョニングし、完全にサポートされたストレージソリューションを構築することを可能にする。
- 「Red Hat OpenShift Container Platform」は、Red Hat OpenStack Platform 13がクラウドネイティブのワークロード向けの拡張可能なプラットフォームとして機能できるように支援する。KubernetesオーケストレーションにおけるLinuxコンテナの力を拡張性の高いOpenStackインフラにもたらす単一のアーキテクチャを提供する。
RHOP 13の新機能については、以下のものが含まれると説明している。
- OpenStackサービス群のコンテナ化:OpenStackサービス群のコンテナ化は「Red Hat OpenStack Platform 12」で登場した。RHOP 13はRed Hat OpenStackの製品で初めて全てのOpenStackサービス(ネットワーキングやストレージを含む)をコンテナ化することで、この機能を拡張している。
- OpenStackセキュリティ機能のアップグレード:「OpenStack Barbican」などのセキュリティ関連プロジェクトの統合を通して、RHOP 13は機密情報(パスワードやセキュリティ証明書、キーなど)のライフサイクルをテナントレベルで管理できる機能を提供する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。