マイクロソフト「Dynamics 365」、2018年秋のアップデートの詳細を発表

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-07-24 10:34

 Microsoftは米国時間7月23日、同社のERPおよびCRM製品ライン「Microsoft Dynamics 365」の「October 2018」アップデートに関する、238ページからなるリリースノートを公開した。


 同社は6日に、「Dynamics 365(オンライン)」アプリを年2回の機能アップデート形態に移行し、「Office 365 Pro Plus」や「Windows 10」の機能アップデートと同時期の4月と10月をめどに提供すると発表していた。Dynamics 365の秋のアップデートは2018年10月から2019年3月の間に展開される予定だという。

 October 2018アップデートには、中核製品/サービスである「Dynamics 365 for Sales」や「Dynamics 365 for Marketing」「Dynamics 365 for Customer Service」「Dynamics 365 Portal」「Omni-channel Engagement Hub」「Dynamics 365 for Field Service」「Dynamics 365 for Project Service」「Microsoft Social Engagement」「Dynamics 365 for Finance and Operations」「Dynamics 365 for Talent」「Dynamics 365 for Retail」「Dynamics 365 Business Central」に対する100以上のインクリメンタルアップデートが含まれている。

 新たに提供される「Dynamics 365 AI for Sales」アプリは、ワシントン州シアトルで開催中の「Microsoft Business Applications Summit 2018」における23日午前の基調講演でデモが実施された。同アプリの目的は、顧客との通話を通じたセンチメント分析をできるようにしたり、取り引きにおけるリスクを警告し、先んじた対策を打てるようにするテクノロジを用いて営業チームを支援することだ。同アプリは、10月からパブリックレビューが開始される予定だ。

 同社はDynamics 365を、「Microsoft Teams」や「Microsoft SharePoint」「LinkedIn」「Microsoft Stream」動画プラットフォーム、「Microsoft Azure」「Azure IoT Central」「Microsoft Outlook」といった製品とより緊密に連携させるべく作業を続けている。

 Dynamics 365 for Salesと、Microsoft Teamsや、「LinkedIn InMail」を用いた関係分析、予測リードスコアリングとの連携は、10月からパブリックプレビューが開始される予定だ。Microsoft TeamsとDynamics 365 for Salesの連携のプレビューも10月から開始される予定であり、LinkedInとDynamics 365 for Marketingのより緊密な連携は、「Skype」とMicrosoft StreamやDynamics 365 for Talentとの連携と同時に利用可能になる。

 Microsoftは、拡張現実(AR)ヘッドセット「Microsoft HoloLens」の法人向け業務アプリケーションでの利用可能性を強化すべく力を注ぎ続けている。同社は、October 2018アップデートの一環として、ハンズフリーでのビデオ通話が可能な新製品「Microsoft Remote Assist」や、スペースプランナーによるオフィスなどの空間設計を支援する「Microsoft Layout」との連携も計画している。

 また同社はOctober 2018アップデートに向け、「Power Platform」の一部である「Common Data Service」の機能強化作業を続けている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]