グーグル、「G Suite」を法人向け「Google Voice」などで強化

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-07-26 10:34

 Googleはカリフォルニア州サンフランシスコで開催中の「Google Cloud Next '18」カンファレンスの2日目にあたる米国時間7月25日、法人向け「Google Voice」の追加を含む、「G Suite」に対するさまざまな機能強化を発表した。

 Googleのエンジニアリング担当バイスプレジデントであるGarrick Toubassi氏は同カンファレンス2日目の基調講演で、「Google Voiceは既に、膨大な数のコンシューマーに愛用されている」と述べた。

 単なる音声という枠を超えたテレフォニーをもたらす法人向けのGoogle Voiceは、「Early Adopter Program」を通じて提供が開始されている。同社はコンテキストの判断と、人工知能(AI)技術の活用により、ボイスメールのテキスト化や、通話のフィルタリングといった機能を実現する。なお同社はこれまで、G Suiteの顧客に対するテレフォニーの提供をサードパーティーに頼っていた。

 さらにToubassi氏は、「Google Drive Enterprise」がスタンドアロン製品として購入できるようになったことを発表した。

 同氏は、この製品により「従業員に対して、生産性向上と、メールやカレンダー、その他のレガシーツールから割り込まれることのないコラボレーションがただちにもたらされる」と述べ、「Google Drive」のアクティブユーザー数が今週中に10億人を超える見込みだと続けた。

 また同社は、G Suiteの「Cloud Search」に新たな機能を導入した。この新機能によって企業は、G Suite上に存在していないサードパーティーのデータを、それがクラウド環境にあるかオンプレミス環境にあるかにかかわらず、セキュアなかたちでインデックス化できるようになる。その結果、従業員は必要なデータのみ閲覧可能になることが保証される。

 同社はさらに、「新しいGmail」の一般提供を開始したとも発表した。これにより、セキュリティ警告の向上のほか、メールのスヌーズやオフラインアクセスといった機能がより多くのG Suiteの顧客にもたらされる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    ランサムウェア攻撃に狙われる医療機関、今すぐ実践すべきセキュリティ対策とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]