Googleはカリフォルニア州サンフランシスコで開催中の「Google Cloud Next '18」カンファレンスの2日目にあたる米国時間7月25日、法人向け「Google Voice」の追加を含む、「G Suite」に対するさまざまな機能強化を発表した。
Googleのエンジニアリング担当バイスプレジデントであるGarrick Toubassi氏は同カンファレンス2日目の基調講演で、「Google Voiceは既に、膨大な数のコンシューマーに愛用されている」と述べた。
単なる音声という枠を超えたテレフォニーをもたらす法人向けのGoogle Voiceは、「Early Adopter Program」を通じて提供が開始されている。同社はコンテキストの判断と、人工知能(AI)技術の活用により、ボイスメールのテキスト化や、通話のフィルタリングといった機能を実現する。なお同社はこれまで、G Suiteの顧客に対するテレフォニーの提供をサードパーティーに頼っていた。
さらにToubassi氏は、「Google Drive Enterprise」がスタンドアロン製品として購入できるようになったことを発表した。
同氏は、この製品により「従業員に対して、生産性向上と、メールやカレンダー、その他のレガシーツールから割り込まれることのないコラボレーションがただちにもたらされる」と述べ、「Google Drive」のアクティブユーザー数が今週中に10億人を超える見込みだと続けた。
また同社は、G Suiteの「Cloud Search」に新たな機能を導入した。この新機能によって企業は、G Suite上に存在していないサードパーティーのデータを、それがクラウド環境にあるかオンプレミス環境にあるかにかかわらず、セキュアなかたちでインデックス化できるようになる。その結果、従業員は必要なデータのみ閲覧可能になることが保証される。
同社はさらに、「新しいGmail」の一般提供を開始したとも発表した。これにより、セキュリティ警告の向上のほか、メールのスヌーズやオフラインアクセスといった機能がより多くのG Suiteの顧客にもたらされる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。