IDC Japanは8月8日、国内における顧客関係管理(CRM)市場の調査結果を発表した。これによると、2017年は前年比10.1%増の1056億4900万円。マーケティング/セールス向けアプリケーションが市場の成長をけん引した。
2017~2022年は年平均6.2%で成長。2022年には1430億3600万円の規模になると予測している。その背景として、デジタル変革の浸透や人工知能(AI)システムとの連携、AI機能の組み込みなどを挙げている。

国内CRMアプリケーション市場 売上額予測 2016〜2022年(出典:IDC Japan)
IDCでは、CRM市場を「コンタクトセンター」「カスタマーサービス」「マーケティング」「セールス」といった機能別で4つの市場に分類している。
コンタクトセンターは、前年のマイナス成長からは回復したものの成長率は低く、前年比2.9%増となった。カスタマーサービスは大型案件が少なく、2017年は前年に続きプラス成長を維持したものの成長率は3.9%となった。