トランスコスモスは、SaaS型で利用可能な統合基幹業務システム(ERP)である「Oracle ERP Cloud」を導入。既存の会計システムを刷新した。これまで、業務プロセスとデータが統合されておらず、システム運用コストの軽減も課題となっていた。
トランスコスモスは、アジアを中心に世界33カ国、173拠点でビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)サービスを提供している。同社は、激化する市場での競争力をより高め、継続的なビジネスの成長を支える柔軟性と迅速性を兼ね備えた会計システムの構築を目指していた。
新たな会計では、Oracle ERP Cloudを共通基盤として、グループ会社の決算早期化や内部統制、連結ベースの月次決算、会社を横断したビジネスモデル単位での収支管理などを目指すことにした。
Oracle ERP Cloudについては、最新かつ最適な技術基盤で業務プロセスの標準化や情報の統合を実現でき、既存システムや将来の新しい業務にも柔軟に連携、対応できる点を評価した。また、グループ全体の内部統制に必要なデータ収集のプロセスで、複数元帳と複数会計基準の仕訳生成エンジン「Oracle Financial Accounting Hub Cloud」(FAH)を活用することで、追加の開発コストが発生しない点も決め手となった。