グレープシティは8月28日、システム開発ツール「Forguncy」の最新版を11月28日にリリースすると発表した。ライセンス体系も併せて刷新する。
Forguncyは、Excelのような操作感でプログラミングをすることなくウェブアプリを作成できるツール。システム開発会社が利用する開発ツールとしても採用が進んでいる。
最新版の「Forguncy 4」では、これまでのユーザー認証型の仕組みを廃止し、同時接続数を監視する制御に変更。それに併せて、ライセンス体系も刷新した。ユーザーの一元管理が可能になり、ライセンス費用も抑えられるという。
新しいユーザー認証の仕組み(出典:グレープシティ)
新たなライセンス体系は、「同時接続ライセンス」と呼ばれるもので、Forguncy Server内に発行されたアプリケーションに対して、同時接続できるクライアント数を管理する。アカウントの作成可能数を制限するものではないため、社員数の多い企業で利用する場合でも、全社員分のアカウントをユーザー管理サービスに登録することが可能となる。
クライアント数は接続しているブラウザ単位でカウントされる。例えば、1つのクライアントPCでInternet ExplorerとGoogle Chromeで同時にアプリケーションに接続した場合、接続数は「2」とカウントされる。
ライセンス体系の変更に伴い、Forguncy 4では、Active Directoryと自動同期する機能を提供する。Active Directoryによる認証を利用した外部アプリからForguncyアプリケーションに接続するときは、特別な設定を行うことなくシングルサインオン(SSO)が可能になった。
以前のバージョン(Forguncy 3)を利用中で、期限内の保守更新ライセンスを所持するユーザーは、Forguncy 4への無償バージョンアップが可能。バージョンアップ時の運用ライセンスは、任意の数の同時接続ライセンスで移行できる。
必要となる同時接続ライセンス数を割り出すための検証も可能。Forguncy 4は、同時接続数を確認できるログ機能を提供する。無償評価版で必要数を確認した上で、バージョンアップの申請を行える。