北海道胆振東部地震、データセンターやネットワークへの影響続く

ZDNET Japan Staff

2018-09-07 10:17

 9月6日に発生した「平成30年北海道胆振東部地震」によるデータセンターや法人向けネットワークサービスの影響は、7日午前現在も一部で障害が続いている。

NTTコミュニケーションズ

 NTTコミュニケーションズによると、今回の地震による影響で北海道エリアの地域IP網装置に故障が発生し、アクセス回線の一部サービスが利用できない状況となっている。

KDDI

 KDDIによると、北海道の一部エリアで携帯電話サービスが利用できないほか、法人向け固定通信サービスでは顧客の回線を収容している地域通信事業者の一部局舎が停電しており、予備電源で稼動している。今後電力会社からの商用電源が復旧しない場合、予備電源の枯渇で通信サービスが利用できなる可能性があるとしている。

ソフトバンク

 ソフトバンクによると、停電および伝送路支障の影響などから北海道の一部地域で携帯電話サービスやネットワークサービスが利用できなくなっている。また、法人向けのサポート窓口についても一部サービスで縮小もしくは中止となっている。

さくらインターネット

 さくらインターネットによると、非常用発電設備で稼働している石狩データセンターでは、7日午前0時26分に、北海道電力からデータセンターの稼働に必要な電力量の約50%の電力供給が再開された。これにより、当初は連続で48時間としていた非常用発電設備をより長時間稼働できる見込みになったという。同設備に必要な燃料の確保も調整を進めているとしている。

(更新:2018年9月7日 午後1時7分)

 さくらインターネットによると、非常用発電設備を一週間ほど稼動させることができる燃料を手配できる見込みが立ち、一部を7日から給油する予定だという。仮に給油ができない場合でも、9月10日の夕方ごろまでは稼働できる見込みだとし、万一サービス提供が停止される場合には少なくとも24時間以上前に告知するとしている。

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