AMDは、「日常使い」のPCユーザー向けプロセッサと、コンピューティングパワーを必要とする企業のワークロードを処理することを想定したプロセッサを新たに発表した。
新たに生まれ変わったAthlonプロセッサ「Athlon 200GE」
「日常使い」のPC向けには、新たに生まれ変わったAthlonプロセッサ「AMD Athlon 200GE」が投入される。
このプロセッサは、AMDのZenアーキテクチャが持つメリット(パフォーマンス、電力効率)と新しいアーキテクチャで実現されたさまざなま新機能(USB 3.1 Gen 2、NVMe、DDR4のサポートなど)を、20年に渡る実績を持ち、コストパフォーマンスの高さで認知されているコンシューマー向けブランドで提供する。
しかもこれに、GPUとして「Radeon Vega 3」が内蔵される。
このプロセッサはデュアルコア・4スレッドで、ベースクロックは3.2GHz、ソケット形状は「Socket AM4」で、3基のグラフィックコンピュートユニットを内蔵し、TDPは35Wだという。価格はわずか55ドル(約6000円)だ。
AMDによれば、Athlon 200GEはIntelの「Pentium G4560」と比べてグラフィック性能が67%高く、電力効率は最大2倍で、84%高速なHDゲーミング性能を実現しているという。
このプロセッサの性能は、「A-Series」と「Athlon X4」の一部のプロセッサと重なっている(ただし、これらのシリーズの後継に位置づけられるわけではなく、既存のプロセッサも引き続き生産される)。
ビジネス向け「Athlon PRO」プロセッサ/第2世代「Ryzen PRO」プロセッサシリーズ
ビジネスユーザー向けには、デスクトップ用の新しい「Athlon PRO」プロセッサと、第2世代の「Ryzen PRO」プロセッサシリーズが発表された。
このラインアップには、4種類のプロセッサが用意されている。

AMDは、デスクトップ用の新しい「Athlon PRO」プロセッサと、第2世代の「Ryzen PRO」プロセッサシリーズを発表した。
「Athlon PRO 200GE」はエントリレベルのビジネスユーザーを対象としている一方、Ryzen PROシリーズはパワーユーザーをターゲットとしている。新世代のRyzen PROプロセッサには、改善された「SenseMI」テクノロジが採用されており、第1世代よりもさらに高いクロック速度で動作させることができる。
新しい「PRO」プロセッサは、処理能力、セキュリティ、信頼性の3つの柱を実現するためにゼロから設計されたという。セキュリティに関しては、同社の「GuardMI」テクノロジが内蔵されており、128ビットのAES暗号化エンジンを備えているほか、「Windows 10 Enterprise」のセキュリティ機能やTPM/TPM2(Trusted Platform Module)に対応している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。