Microsoftは米国時間9月13日、人工知能(AI)分野の新興企業であるLobeの買収を発表した。カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置くLobeは、カスタム化された深層学習(DL)モデルの開発や訓練、製品化のためのプラットフォームを手がける企業だ。同社のプラットフォームの特長は、これらの作業の際にドラッグ&ドロップによるビジュアルなインターフェースによって、コードをほとんど、あるいはまったく記述しなくても済むところにある。
Microsoftのエグゼクティブバイスプレジデント兼最高技術責任者(CTO)であるKevin Scott氏は同社のブログで、AIやDLにおけるブレークスルーによって現代のテクノロジが変革されている一方、こうしたシステムの開発や構築にかかわる作業は依然として時間がかかり、複雑だと説明した。その結果、AIやその潜在能力を活用できる企業の数は少なくなっている。
Lobeを用いることで、ユーザーは訓練のための参照データが格納されたフォルダを自らのデスクトップから同ソフトウェアにドラッグするだけで、カスタム化されたDLモデルが自動的に構築され、訓練が開始される。訓練が完了した後は、モデルをエクスポートし、自らのアプリに直接搭載するだけでよい。
Lobeによると、同社はMicrosoftの一部となった後も、複数のプラットフォームをサポートする独立したサービスを運営し続けるという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。