日立製作所、日立システムズ、日立ソリューションズの3社は10月2日、「日立ドローンプラットフォーム」のサービスメニューを強化し、同日から提供開始すると発表した。これまで人工知能(AI)を活用したドローンのインフラ点検サービスを特定分野向けに提供していたが、今回は提供分野を拡充する。
拡充したのは、石油タンク・ガスタンクなどの点検支援を行うエネルギー分野での「その他設備点検」、通信鉄塔・無線通信機器などの点検支援を行う「基地局設備点検」、通信線などの点検支援を行う通信分野での「その他設備点検」、架線・信号設備などの点検支援を行う交通分野での「鉄道設備点検」、撮影画像の3Dモデル化・鮮明化や錆び検出などの画像解析を行う「画像解析」、撮影画像・映像・3Dデータなどの処理・保管などの共通サービスとなる「共通サービス基盤」。
日立ドローンプラットフォーム サービスメニュー(出典:日立製作所)
拡充されたメニューは、AIを活用することで過去の障害事例データベースから劣化している可能性の高い箇所を推定したり、劣化と汚れなどの違いを自動的に識別したりするもので、より精度の高いインフラ点検を実現できるとしている。
3社は、従来は顧客ごと個別にカスタマイズしていた日立グループのドローン関連ソリューションを、業務・分野に合わせてサービスメニューとして体系化することで、最適なソリューションをワンストップで提供していく狙いだ。
なお日立は、日本無人機運行管理コンソーシアム(JUTM)を通じた政策提言、東京大学スカイフロンティア社会連携講座での次世代無人航空機に関する研究、ISOを中心とした国際標準化活動などにも関連して取り組んでいく。