富国生命保険は、保険募集代理店向けの基幹業務システムとして、カスタマーサービス基盤「Salesforce Service Cloud」とコミュニティー構築基盤「Salesforce Community Cloud」を採用した。セールスフォース・ドットコムが10月4日に発表した。NTTデータがサービス導入を支援した。
富国生命は、保険募集代理店向けの業務プロセスを自社開発アプリケーションで対応していたが、新しいニーズに素早く対応して顧客の満足度に貢献するためには、柔軟で拡張性がある基幹業務システムが必要だと判断し、今回の導入に至った。
同社では、顧客情報を集約するためのプラットフォームとしてService Cloudを利用しており、保険募集代理店と安全かつ迅速に保険設計書や申込書作成の業務プロセスを遂行するためにCommunity Cloudを利用している。サービスの導入期間は5カ月間だった。
導入した2つのサービスは、NTTデータが提供する保険会社共同ゲートウェイともシングルサインオン(SSO)で接続している。このため、代理店の担当者はシステムにアクセスして保険設計書や申込書を作成・出力するといった一連の業務を実行できる。Salesforceと保険会社共同ゲートウェイの接続には、NTTテクノクロスのクラウド向けセキュリティサービス「TrustBind」を活用している。帳票出力については日本オプロの「OPROARTS」を活用している。