Googleは米国時間10月19日、「Gmail Add-ons」の新機能として「Compose Actions」の一般提供を開始した。Compose Actionsを利用することで、「Gmail」で電子メールを作成する際に、普及しているエンタープライズアプリから情報をスムーズに取り込めるようになる。その第一弾ではDropboxやAtlassian、Box、Egnyteのサービスとの統合を実現している。
Gmail Add-onsは、開発者が自らのエンタープライズアプリを直接Gmailと統合できるようにするためのフレームワークとして1年前に導入された。管理者は、Compose Actionsのコネクタを用いて、メール作成ウィンドウの最下部に、サードパーティーアプリに格納されているコンテンツに直接リンクするボタンを追加できるようになる。
Gmailおよびチャットプラットフォームの製品マネージャーであるAakash Sahney氏は同社ブログへの投稿で「調査によると、労働者が情報の検索と整理に費やす時間は1週間あたり最大8時間に及んでいる」と述べたうえで、「Compose Actionsによって、Gmailでメールの下書きを始める段階で、お気に入りのサードパーティーアプリのコンテンツから、添付ファイルや参考資料を付加したり、メッセージの説得力を増すようなことが簡単にできるようになる」と続けている。
例えば、Gmail Add-onsの「Dropbox for Gmail」アドオンを用いることで、ユーザーはGmailからのファイルを直接自らのDropboxアカウントに保存できるようになるとともに、Dropboxへのリンクを共有できるようになる。また、「Atlassian Cloud」アドオンを用いることで、電子メール中に「Jira」や「Bitbucket」へのリンクがある場合、ユーザーはGmailのメッセージ内から直接アクションを実行できるようになる。
Box向けのアドオン「Box for Gmail」では、ユーザーがファイルをダウンロードした後で添付することなく、自らのBoxアカウントから直接Gmailに送信できるようになる。一方、Boxと競合するEgnyte向けのアドオン「Egnyte for Gmail」では、Gmailの添付ファイルをEgnyteに保存できるだけでなく、EgnyteのファイルやフォルダをGmailの作成ウィンドウ内からリンク可能になる。
こうしたアドオンは「G Suite Marketplace」を通じて同日からインストールが可能となっている。また、「G Suite」の管理者はこれらアドオンをドメイン全体にインストールしたり、ホワイトリストに追加することができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。