IDC Japanは、2018年第2四半期(4~6月)の国内外付型エンタープライズストレージシステムの支出額実績を発表した。
これによると、同期の支出額は383億6200万円で前年同期比0.2%増となった。セグメント別内訳では、メインフレーム向けが37億2400万円で前年同期比9.1%減、オープンシステム向けが346億3800万円で同1.3%増。なお、同市場の同期の売上額は364億1500万円だった。支出額(Value)はベンダー売上額(Vendor Revenue)にマージンを加算したもの。
また、オールフラッシュアレイの同期の支出額は80億5900万円で、従来、四半期ごとに前年同期比で2桁またはそれ以上のプラス成長を続けていたが、今期は1.0%増にとどまった。
IDCは同期の市場動向について、リプレースを中心とした大型案件の動向が大きく影響したとしている。前年同期にあった大型案件ほどの売上が得られなかったり、売上予定の大型案件が後ろ倒しになったりしたことで、複数のベンダー売上額のシェアが大きく変動している。
国内外付型エンタープライズストレージシステム市場の支出額推移、2016年第2四半期〜2018年第2四半期(出典:IDC Japan)
ベンダー別売上額の上位5社は日立製作所(17.6%)、デル(14.7%)、ネットアップ(14.1%)、富士通(12.2%)、IBM(8.8%)となり、前年同期と比べ、1位以外の全ての順位が異なるという結果となった。