Bloombergは9月、リンクト・オープンデータ・プラットフォーム「Bloomberg Enterprise Access Point(BEAP)」の提供を始めた。同社が保有する膨大な量のデータセットに対して、RESTful APIを介して直接接続できるようになる。
Bloombergは、プライシング・リファレンス・規制などに関するデータセット、リアルタイムのマーケット情報、イベント、ニュースなど、膨大な量の過去データを保有している。これをエンタープライズ・データ事業として外部にライセンス提供している。
経済データの他にも、金融情勢の比較、経済トレンドの追跡、最新ニュースへのアクセスが可能な分析ツールと計算機能も提供している。経済データを選別や任意のフォーマットにカスタマイズ表示することも可能。

Bloomberg 最高技術責任者のShawn Edwards氏
BEAPでは、企業内の業務システムとBloombergのパブリッシングプラットフォームをRESTful API経由で接続する。リンクト・オープンデータとして標準化された共通のフォーマットでデータを取得できる点が特徴になる。
「データサイエンティストは、データの加工・整理といった作業に、労力の80~90%を費やしていると言われている。そういったデータの品質管理をBloombergが引き受け、サイロ化したデータをつながったデータ(リンクト・データ)にする。それによって、彼らの作業負担を軽減し、本来のデータ分析業務に集中できるようになる」(Bloomberg 最高技術責任者のShawn Edwards氏)
また直近では、独自のクエリ言語「Bloomberg Query Language(BQL)」と、ターミナル向けサービス「BQuant」も提供を始めた。BQLは、Bloombergのデータベースに問い合わせを行うためのクエリ言語で、「提供を始めてから順調に利用者が増えている」(同氏)という。
BQuantは、「Bloomberg Terminal」上でのデータの可視化や分析を支援するツールで、現在はベータ版として提供されている。PythonやBQLを用いてデータにアクセスし、企業アナリストやエコノミスト、クオンツアナリストなどが、投資判断や経済見通し、投資戦略に役立てられる。現在は特定のユーザーが利用しているという。
Bloombergがエンタープライズ・データ事業で目指す先は、同社が提供するサービスの全てのデータをアクセス可能にすることだとEdwards氏は語る。「Bloombergのデータセットを使ってビジネスの戦略を考えたり、将来の市場の流れを予測したりするなど、さまざまな活用方法が見込まれる」