Oracleは、人工知能(AI)を活用したデータエンジンを提供するDataFoxを買収することで合意したと発表した。
買収金額は明らかにされていない。
2013年に創業し、米国カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とするDataFoxは、公企業と民間企業に関する最新情報を自動的に見つけて取り出すAIベースのエンジンを開発している。
このエンジンは現在、280万社以上の企業の情報を管理し、年間で120万社の情報が追加されている。
Goldman Sachsやコンサルティング会社のBain & Company、クラウド通信のTwilioといった企業が、アカウント管理やリードジェネレーション、そしてCRM(顧客関係管理)ソリューションのデータを最新の状態に保つためにプラットフォームを活用している。
米国時間10月22日、Oracleは今回の買収により、DataFoxのテクノロジと「Oracle Cloud Applications」を統合し、顧客に「広範囲にわたる信頼性の高い企業レベルのデータやシグナル」を提供することで「顧客がより良い意思決定を下し、これまで以上の成果を出せるようにする」と述べた。
Goldman Sachsや、スタートアップのアクセラレーターであるStartXやGreen Visor CapitalがこれまでにDatafoxに出資した。同社は4回の資金調達ラウンドで1180万ドル(約13億3000万円)を集めた。
「Enterprise Resource Planning(ERP)、Customer Experience(CX)、Human Capital Management(HCM)、Supply Chain Management (SCM) などのOracleのクラウドアプリケーションのポートフォリオ、そして信頼性の高いサードパーティーのコンシューマーデータにより、顧客は完全で安全に接続されたクラウドスイートを使ってビジネスを見直すことができる」と、同社のアプリケーション開発部門を担当するエグゼクティブバイスプレジデントのSteve Miranda氏は用意された声明で述べた。「OracleとDataFoxが協力すれば、AI駆動型の企業データでクラウドアプリケーションの質を高め、企業全体の業績を高める提案を強化できる」と同氏は述べている。
Oracleは10月17日に、ライフサイエンス業界向けのクラウドプラットフォームを開発するgoBaltoを買収することに合意したばかりだった。同社のテクノロジは、80カ国以上にわたる9万以上の研究施設で薬の治験の支援に用いられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。