Nutanixが11月に発表したレポートによると、パブリッククラウドは万能薬ではないという。91%のIT意思決定者はハイブリッドクラウドが理想的なITモデルだと答えた。ただし、実際にハイブリッドクラウドのモデルを既に利用していると述べた回答者はわずか18%だった。
世界のIT意思決定者2300人のうち、97%はクラウド間でアプリケーションを容易に移行できることが重要だと答えた。また、88%はハイブリッドクラウドがビジネスに良い影響を与えると述べた。さらに、これらのITプロフェッショナルは、アプリケーションを適切なクラウド環境と組み合わせることも非常に重視している。しかし、パブリッククラウドを利用している組織の35%は、支出が予算を超過したと述べた。
IT意思決定者はハイブリッドクラウドの主なメリットとして、さまざまな種類のクラウド間の相互運用性(23.4%)、アプリケーションをクラウド間で移動できる機能(16.3%)、各ワークロードに最適なコストモデルを選択できること(5.6%)、セキュリティ(5.4%)を挙げた。
87%のIT意思決定者は、ハイブリッドクラウドはビジネスにプラスの影響を与えていると回答している。自らのニーズが満たされていると報告したハイブリッドクラウドユーザー(49%)の割合は、単一のパブリッククラウドのユーザー(37%)を上回った。
エンタープライズがワークロードを実行する場所を決定する要因は、データセキュリティとコンプライアンスが71%、パフォーマンスが62%、管理のしやすさが53%、コストが52%だった。
また、シャドーITはパブリッククラウドの支出を予測、管理する上で重要な課題をもたらしているという。57%のIT意思決定者は、開発者がアプリケーションの実行場所をIT部門に相談せずに決めており、組織を危険にさらしていると述べた。
クラウドへの移行に関するもう1つの大きな課題は、ハイブリッドIT分野の優秀な人材を見つけることだという。IT意思決定者の半数以上は、ハイブリッドモデルの採用をめぐる問題には、優秀な人材の維持も含まれると述べた。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。